道展美深支部スクーリング実施報告
 
【実施要領】
 
1 期 日 平成23年5月7日(土)13:00〜16:30
 
2 場 所 稚内市総合文化センター
 
3 内 容 @今年の作品制作に向けた指導・助言
 昨年の自分の作品について意見交換しながら、今年の作品について指導、助言を受けます。再出品予定者も過去の作品について対象にします。
 ・エスキースなど持参可能な場合は是非用意願います。
 ・こうしたい、というイメージがあることを期待します。
A昨年の道展作品から選ぶ「私の1点」
 85回道展出品作品の中から自分が気になった1点を取り上げ、作品についての感想を話すことで自からの作品づくりの意識を高めます。
Bアート情報(報告)
 @)道展新鋭作家展:選抜作家と受賞作家展(3月)について
 A)東京展覧会情報:杉戸洋展、VOCA展
 *作品の指導・助言・意見交換は画像を投影して行います。
 
4 対 象    上川北部・留萌・宗谷管内で道展出品、あるいは、今後出品を予定している方が対象ですが、希望がある場合は区域を越えて自由に参加できます。
 
【実施結果】
 小雨が降る中、稚内市に入りました。途中の風景は春まだ浅い色の寒々しいものでしたが、原野と海風の地形による独特の造形が感じられる朔北の雰囲気を楽しむことができました。
 
 美深支部は会員・会友・出品者の10人で構成しています。今回は出品者4人、会員・会友あわせて6人の支部メンバーに、聴講として6人の参加者がありました。
 

スクーリングは、出品者が必要としている制作助言を行うものですが、自分の作品や他者の作品について自らコメントすることで、制作の意識を高めるという方法をとっています。また、どちらかというと自らの作風のみに偏向しがちな美術情報について、「制作にあたっては単眼ではなく複眼が必要」との観点から、いくつかの引き出しやポケットに仕舞いこめる最新の美術展情報を提供する内容で第2回のスクーリングを実施しました。

 
@「今年の作品制作に向けた指導・助言」では、まず昨年の出品作品について感想を述べあいました。支部から、昨年は佳作賞受賞者が3人いたこともあり、発言は描き足す必要がある部分、消去すべき部分など、忌憚のないもので、かつ鋭い指摘となっていました。このことについては、A昨年の道展作品から選ぶ「私の1点」においても同様で、対象との向き合い方や技術的表現の高さなどが発言の中にあり、穏やかな雰囲気の中でも真摯な意見交換となりました。他者の作品を声にして言い合うことはありそうで、ない、できそうで、できないケースですが、自身の作品を客観的に見て、何が足りないのか、気付かなかったのかが解るロールプレイだと思います。また、少人数であるために一人につき30分という時間設定も、このスクーリングの特徴でした。
 

今年用意した美術情報は KOYAMA TOMIO GALLERY と白戸洋展、そして、VOCA展でした。東日本大震災直後の3月18日〜21日の東京滞在でしたので、国立新美術館のアートファイル2011と安田火災東郷青児美術館の損保ジャパン選抜展は閉館中だったため見ることができませんでした。それぞれの施設や展覧会は平面表現と立体表現の今を見るという点では機会をつくって見ることを推奨したいものでした。

 
 参加者の感想としては、自分以外の作品について人前で発言する機会はなく、緊張するが良い経験だったこと、指摘する部分に同調できることが多く、全体的に密度が濃い有意義なスクーリングだった、ということでした。
 
 後期のスクーリングは11月、出品作品の批評となります。
 
報告:美深支部長 長岐和彦